(2011.03.24号)

『薬のチェックは命のチェック』インターネット速報版No146

破傷風予防用の薬剤を追加
破傷風トキソイド、抗破傷風人免疫グロブリン

災害時に多い外傷の治療に必須の薬剤として、破傷風トキソイドおよび抗破傷風人免疫グロブリンが必須です。専門家向けの情報(速報No143)に、以下の文章を追加し、表1および表2を改訂しました。

また、多くの方々からのご指摘も参考にして、不正確な表現を、より正確な表現に変更しましたので、最新版を参照ください。

一般向け情報(速報No142)は、表1と表2のみを改訂しました。

破傷風の予防に

災害時には外傷が多いため、破傷風トキソイドが欠かせない。青年期までの人は小児期の予防接種でカバーされていると考えられるが、予防接種後10年以上経過した成人、特に高齢者では免疫が低下している可能性があるため、3回接種したことがある人でも破傷風トキソイド必要である。

なお、接種不明か接種回数が少ない人の外傷には、清潔で軽傷以外には、抗破傷風人免疫グロブリン(商品名テタガム)の併用が必要である[15a,b]。

参考文献


    1. オーストラリア治療ガイドライン委員会著,医薬品・治療研究会・医薬ビジランス研究所翻訳,抗生物質治療ガイドライン(原著第11版),NPOJIP,2002
    2. 谷田憲俊著、感染症学 改訂第4版、診断と治療社、2009

市民患者が「ほんまもん」の情報を持つことが真の改革につながる
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