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star01e.gif インフルエンザワクチン 効くと言う証拠はないstar01e.gif

 

  

  

インフルエンザ脳炎などがマスコミで報道され、インフルエンザワクチンの必要性が近年一層強調されている。

 そのためかインフルエンザワクチンの有効性の根拠があるように思っている人は多い。しかし、私たちが検討したところでは、現在の日本製インフルエンザワクチンが有効との根拠は何もない。

 そもそも、インフルエンザワクチンの学童への義務接種を中止した理由は、複数の市で何年にもわたって何万人の学童の60〜80%に接種した場合と、全く接種しなかった隣接の市とで、学童がインフルエンザにかかる率に全く差がなかったから。インフルエンザワクチン接種率とインフルエンザにかかる率の間にも全然関連が認められず、インフルエンザワクチンが効くという証拠はなにも出されなかったからである。

 ワクチンの製法が欧米と日本では異なり、調査後も日本のインフルエンザワクチンの作り方は基本的には変わっていないし、この調査を超える優れた信頼できる調査はなされていない。

 そこで出てきたのが「集団に効かなくても、個人がかかったり重症化するのを防ぐ」という理由である。しかしこれも根拠はない。多数を対象にした臨床試験が必要なのは、個人個人を見ていたのでは効くか効かないか分からないからだ。個人個人に効くものならそれを合わせた集団では必ず効くことが分かるはずである。しかも集団に接種すれば、集団としての効果が出るので個人個人以上に効くはず。だから、集団で効かないことが証明されたものが個人で効くはずがない。また、最も免疫力が旺盛な学童に効かないものが、免疫力の落ちたお年寄りに使って効くはずがない。

 効いたといっているデータは、ワクチンを希望して注射した人と、希望しなかったために注射をしなかった人とを比較したものだ。ワクチンを希望した人は健康意識も強い人で、日頃からインフルエンザにかからないように注意もし、かかっても大事に至らないように気をつけるだろう。また、接種に際しての問診で、熱があるなど体調のよくなかった人はうけていなかったりする。だからこのような調査ではワクチンの効果を比較したのではなく、希望する人と希望しない人との違いを比較したに過ぎない。不適切な臨床試験である。

 重症化を防ぐには、日頃から過労を避け、解熱剤に頼らず、十分な睡眠と休養をとることだ。

 

 

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