第1回医薬ビジランスセミナー報告集

 

1997年9月20〜22日の3日間、大阪大学で開催したところ、全国から500人の参加を得た。医療者、研究者と患者・市民が大学のキャンパスで医薬品問題を熱心に討議した。その後このセミナー参加がきっかけとなって、患者、市民と研究者、専門家との交流の輪が広がった。

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仕 様
■浜六郎/別府宏圀/坂口啓子編集
■医薬ビジランスセンター発行
■B5判 479ページ
■定価:本体4762円+税
■ISBN4-535-98169-8
■日本評論社発売

■製作GU企画

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編集後記

 

 

 

刊行にあたって

浜 六郎

 

開会の挨拶

別府宏圀

 

基調講演[1] 薬害の反省からEBM、ビジランスへ

浜 六郎

 

第1回医薬ビジランスセミナーに寄せて

J A Muir Gray

 

ゲスト講演 科学的根拠に基づく保健医療とコクラン共同計画

Nicholas R Hicks

 

第1章■―薬害の検証―(B)過去の薬害

(1)サリドマイドとスモン

 

 

   サリドマイド薬害の実態

佐藤嗣道

 

   スモン―臨床医の立場から

別府宏圀

    患者の恒久対策について

田沼政義

    スモン被害者運動について

春本幸子

 

    キノホルム薬害から生まれた薬害監視センター

水間典昭

 

(2)スモンとコラルジル

 

 

   スモン

泉 公一

 

    薬害スモンの教訓

片平洌彦

    スモン被害者として

古賀照男

 

    コラルジル薬害−慢性病に使う薬による薬害−

浜 六郎

 

(3)クロロキンと筋短縮症

 

 

   クロロキン

岩崎 明

 

   クロロキン

松下一成

 

   筋短縮症

林 敬次

 

第2章■―薬害の検証―(C)最近の薬害

(1)ソリブジンと薬害エイズ

 

 

   4分科会に共通する薬害エイズについて

浜 六郎

   ソリブジン 記者として

鯨岡秀紀

         被害者家族として

春日ひとみ

 

   薬害エイズ 弁護士とて

水口真寿美

 

         被害者の立場から

HIV訴訟原告

 

         医師の立場から

別府宏圀

 

(2)輸血後肝炎と薬害エイズ

 

 

   輸血後肝炎

浜 六郎 

 

   薬害エイズと血液行政

徳永信一

 

    凝固因子製剤添付文書の日米比較

阿南節子

 

    医師の立場から

浜 六郎

 

(3)解熱鎮痛剤と薬害エイズ

 

 

   解熱鎮痛剤  被害者の親から

天野淑子

 

    臨床医の立場から

高松 勇

 

    ウイルス感染症と解熱剤

小船富美夫

 

   薬害エイズ

花井十伍

 

 

石川寛俊

 

(4)クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と薬害エイズ

 

 

   「医原性CJD」問題について

片平洌彦

 

     医療消費者、医学雑誌編集記者から

北澤京子

 

   薬害エイズ

HIV訴訟原告

 

    スモンの闘いに学んで

清水 勉

 

第3章■―日本の薬剤疫学の課題を考える―(D)

(1)薬剤疫学の歴史−世界と日本

楠  正

 

(2)臨床医師からみた日本の薬剤疫学の課題
    薬害予防につながる研究を

浜 六郎

 

(3)臨床薬剤師にとっての課題
    薬剤疫学の重要な担い手

丁 元鎮 

 

(4)企業内専門職の立場から

津谷喜一郎(代理)

 

(5)行政内専門職にとっての課題
    知識にも賞味期限がある

高原亮治

 

(6)ジャーナリストから見た課題
    ソリブジン薬害事件の取材から

鯨岡秀紀

 

第4章■―医薬品評価の方法 その(1)―(G H) 

(1)安全性/有効性

 

 

   よい臨床試験とは

津谷喜一郎

 

   動物試験の見方【効果と毒性のバランス】

浜 六郎

 

   臨床試験での安全性評価の問題点

別府宏圀

 

(2)TIP/JIPによる評価実例

 

 

   経口抗アレルギー剤

林 敬次

 

   小児細菌腸炎の抗生物質治療について

山本英彦

 

   抗痴呆剤の安全性と有効性

橋本健太郎

 

   抗潰瘍剤(アルサルミンとプロマック)

三田康子

 

   糖尿病用剤キネダックに関して

柳 元和

 

   解熱鎮痛剤(ライ症候群を含む)

浜 六郎

 

第5章■―医薬品評価の方法 その(2)―(I) 

 経済性

 

 

 医療費問題と薬価

二木 立

 

 技術評価と経済評価

久繁哲徳

 

 TIP/大阪府保険医協会による薬価国際比較

 

 

 (1)概要と批判の問題点

坂口啓子

 

 (2)今後の展望

細川一眞

 

第6章■―医薬品評価の方法 その(3)―(M N O) 

(1)Systematic Reviewと情報検索

 

 

   医薬品評価のために必要な考え方と準備

浜 六郎

 

   既存の抄録雑誌、情報誌、専門書をもとにした情報検索・収集の例

村井直樹

 

   臨床現場でのEBM

福井次矢

 

   インターネットによる医薬品情報検索
    医薬品安全性情報の入手とその利用

山本美智子

 

   Sysyematic Reviewのための文献検索

大津史子

 

   Publication Typeに類する検索用語について

八重ゆかり

 

(2)医学論文の質と評価方法と実例

 

 

   RTCとCCT

津谷喜一郎

 

   メタアナリシスの具体例
    脳循環・代謝改善剤とグルコシダーゼ阻害剤を例に

折笠秀樹

 

    抗痴呆:E2020のプロトコル作成を例に

柳 元和

 

(3)薬理/毒性試験の問題点とTIP/JIPによる新薬評価基準

浜 六郎

 

(4)94〜96年承認新薬の評価

浜 六郎

 

(5)世界的に見た日本の臨床試験のレベルとその推移

柳 元和

 

第7章■―最近の課題・医療事故―(K) 

(1)予防接種(ワクチン)

 

 

   被害者の親の立場から

藤井俊介

 

   臨床医の視点から

山本英彦

 

(2)陣痛促進剤(子宮収縮剤)

 

 

   陣痛促進剤による被害

勝村久司

 

   弁護士の立場から

石川寛俊

 

(3)アトピーとステロイド剤

 

 

   臨床医の立場から

深谷元継

 

   臨床医の立場から

玉置昭治

 

   アトピー性皮膚炎治療におけるEBMの考え方

林 敬次

 

   EBMの下部構造

津田敏秀

 

(4)最近のトピック

 

 

   臨床医の立場から

土居 悟

 

   ベロテック(フェノテロール)の危険は使い方ではなくそのもの心毒性

浜 六郎

 

   喘息死ーフェノテロール原因説は正しいか?

福本眞理子

 

第8章■―患者への情報提供の今後の課題―(J) 

(1)患者への情報提供の必要性

向井淳冶

 

(2)情報提供に関する意識調査

堀川泰清

 

(3)薬剤情報は患者と薬剤師との会話の架け橋

西端義広

 

(4)義務化を受けての今後の展望

北澤京子

 

(5)イデアフォーに見る患者の意識の変化

塩谷博子

 

(6)情報提供への第一歩

阿南節子

 

(7)医師の立場から

別府宏圀

 

基調講演[2] 情報公開の必要性

別府宏圀

 

閉会の挨拶  1

津谷喜一郎

 

       2

別府宏圀

 

       3

浜 六郎

 

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