(2003.01.12)

ゴールデンピル賞ノミネート薬剤

1.救命的もしくは苦痛を明瞭に軽減

  1) ボスミン(エピネフリン orアドレナリン、第一)

     TIP1986年4月号、TIP2001年10月号

  2) ソルコーテフ(コハク酸ヒドロコルチゾン,ファルマシア)

     TIP2001年10月号、

  3) ノボリンR(速効型インスリン, ノボノルディスク)

  『薬のチェックは命のチェック』No1(2002.1)

  4) 麻酔剤(全身)

   5) 麻酔剤(局所)

  6) サーファクテン(サーファクタント、東京田辺)

  7) ラシックス (フロセミド、アベンティスファーマ)

  8)塩酸モルヒネ錠(塩酸モルヒネ錠、大日本)鎮痛・解熱治療ガイドライン(2000年)

  9)MSコンチン(硫酸モルヒネ徐放錠、塩野義)鎮痛・解熱治療ガイドライン(2000年)

2.真の エンドポイント(死亡,著明な苦痛軽減)で有効性と安全性の明瞭な証拠。
(外国でのエビデンスだけでなく、できれば日本においてもエビデンスがある)

〔インスリン〕『薬のチェックは命のチェック』No1(2001.1)

  10)ペンフィル30R(中間型インスリン+速効型インスリン)
  +ペン型インスリン自己注射器(ノボノルディスク)

〔降圧剤、心不全用薬剤〕

  11)ダイクロトライド(ヒドロクロロチアジド:万有)

   TIP1999年7月号,『薬のチェックは命のチェック』No3(2001.7)

  12)インデラール(プロプラノロール,β遮断剤、アストラゼネカ)

   TIP1999年7月号,『薬のチェックは命のチェック』No3(2001.7)

  13)カプトリル(カプトプリル,三共)

  TIP1999年7月号,『薬のチェックは命のチェック』No3(2001.7)

〔抗血小板剤〕

  14) バイアスピリン(少量アスピリン、バイエル)

 TIP2001年1月号,2月号,3月号,5月号、『薬のチェックは命のチェック』No7(2002.7)

〔鎮痛剤・解熱剤〕

  15) カロナール(アセトアミノフェン、昭和薬化工)

  NPOJIPブックレット「解熱剤で脳症にならないために」(2001年11月)
  『薬のチェックは命のチェック』No1(2001.1)、鎮痛・解熱治療ガイドライン TIP1999年1月号,3月号

〔β2 選択性β作動剤〕

  16)サルタノールインヘラー(硫酸サルブタモール,日本グラクソ)

呼吸器疾患治療ガイドライン(2001年)、『薬のチェックは命のチェック』No8(2002.10)

〔吸入ステロイド剤〕

  17)アルデシン(プロピオン酸ベクロメタゾン、共和薬品−シェリングプラウ)

   呼吸器疾患治療ガイドライン(2001年)、『薬のチェックは命のチェック』No8(2002.10)

〔抗ケイレン剤〕

  18)セルシン(ジアゼパム,武田薬品)

  19)デパケン(バルプロ酸,協和発酵)

〔抗潰瘍剤〕

  20)アルサルミン(スクラルファート,中外)

  消化器疾患治療ガイドライン(1999年)

  21)タガメット(シメチジン、グラクソ・スミスクラインー住友)

  消化器疾患治療ガイドライン(1999年)

〔抗バーキンソン剤〕

   22) メネシット(L−DOPA+カルビドパ配合剤,万有)

〔抗精神病剤〕

  23) セレネース(ハロペリドール,大日本)

   向精神病薬治療ガイドライン(2001年)

〔消毒剤〕

  24)イソジン(ポビドンヨード,明治製菓)

    世界のエッセンシャル・ドラッグ(2000年)

〔抗生物質〕:抗生物質治療ガイドライン(2002年)

  25)アモキシシリン

  26)セファゾリン

  27) クラリスロマイシン

  28)ゲンタマイシン

〔抗結核剤〕:抗生物質治療ガイドライン(2002年)

  29)リファンピシン 

〔ワクチン類〕:抗生物質治療ガイドライン(2002年)

  30)HBワクチン

  31) HBIG

お断り:今回、抗ガン剤と抗HIV剤、麻酔剤については、「ゴールデンピル賞」等の選考が十分可能なほどには情報分析していないので、対象外としています。

「ジキルハイド賞」ノミネート薬剤

1. 糖質コルチコイド:代表:リンデロン(ベタメタゾン、塩野義)

    『薬のチェックは命のチェック』No9(2003.1)

2.H2ブロッカー:代表:ガスター(ファモチジン、山之内)

   TIP1996年10月号、TIP1996年4月号、
鎮痛・解熱治療ガイドライン(2000年),向精神薬治療ガイドライン(2001年)  

3.第3世代セフエム剤:代表:シオマリン(ラタモキセフ、塩野義)

    抗生物質治療ガイドライン(2002年)、
『薬のチェックは命のチェック』 No5(2002.1)、No6(2002.4)

4.キノロン剤:代表:タリビッド(オフロキサシン;第一)

     抗生物質治療ガイドライン(2002年)、
『薬のチェックは命のチェック』 No5(2002.1)、No6(2002.4)

5.ゾビラックス:(アシクロビル、住友-日本ウエルカム)

     TIP1994年11月号,12月号

6.非ステロイド抗炎症剤

  TIP1992年7/8月号、TIP1995年7/8月号、TIP1997年8/9月号

7.新鮮凍結人血漿 (日本赤十字社) (TIP1987年2月号,5月号,7月号)


デビルピル賞ノミネート薬剤

(呼吸器(喘息)用剤=β作動剤)

1.ベロテックアロゾル(フェノテロール、ベーリンガー・インゲルハイム)

  TIP1997年5月号,6月号,2002年1月号、『薬のチェックは命のチェック』No5,No8

(抗がん剤=非小細胞性肺ガン用)

2.イレッサ(ゲフィチニブ、アストラゼネカ)

  『薬のチェックは命のチェック』No9(2003.1)TIP2002年12月号(予定)

(コレステロール低下剤)

TIP1999年6月号,2001年3月号,7/8月号『薬のチェックは命のチェック』No2(2001年4月) 

3.ベザトール(ベザフィブラート、キッセイ)

4.リパンチル(フェノフィブラート、グレラン-武田)

5.メバロチン(プラバスタチン、三共)

6.リポバス(シンバスタチン、万有)

(糖尿病用剤)

7.アクトス(ピオグリタゾン、武田)

   TIP2000年4月号,10月号、『薬のチェックは命のチェック』No1(2001年1月)

8.キネダック(エパルレスタット、小野)

  TIP1998年7/8月号、『薬のチェックは命のチェック』No1(2001年1月)

(解熱剤)(NPOJIPブックレット「解熱剤で脳症にならないために」)

     『薬のチェックは命のチェック』No1(2002.1.)

9.ポンタール・シロップ(メフェナム酸、三共)

10.ボルタレン錠、坐剤(ジクロフェナク、日本チバガイギー)

11.オベロン(スルピリン+他の解熱剤、日本新薬)

12.メチロン(スルピリン、第一)

(頸管熟化剤)

13.マイリス(プラステロン硫酸、日本オルガノン)

 TIP1999年12月号、2000年2月号、『薬のチェックは命のチェック』No9(2003.1.)

(心不全用剤、陽性変力剤)

14.アカルディ(ピモベンダン、ベーリンガー・インゲルハイム)

 TIP1996年3月号、「薬害はなぜなくならないか」、TIP1998年3月号

15.タナドーパ(ドカルパミン、田辺)

  TIP1996年7/8月号、「薬害はなぜなくならないか」『薬のチェックは命のチェック』No7(2002.7)

16.アーキンZ(ベスナリノン、大塚)

TIP1996年3月号、『薬のチェックは命のチェック』No7(2002.7)

17.カルグート(デノパミン、田辺)

(心不全用剤)(『薬のチェックは命のチェック』No7(2002.7)

18.ハンプ(カルペリチド、ゼリア新薬)

19.ミルリーラ(ミルリノン、山之内)

20.アムコラル(アムリノン、明治製菓)、カルトニック(アムリノン、山之内)

21.ジギラノーゲンC(デスラノシド、いわゆる「ジギC」小林—藤沢)

(カルシウム拮抗剤、血管拡張剤)

TIP1999年7月号,8/9月号、『薬のチェックは命のチェック』No3(2001.7)『薬のチェックは命のチェック』No7(2002.7)  

22.アダラート(ニフェジピン,バイエル)

(抗不整脈剤)

23.リスモダン(ジソピラミド、アベンティスファーマ)

(糖質コルチコイド剤)(『薬のチェックは命のチェック』No10で特集予定)

24.ソル・メドロール(メチルプレドニゾロン、ファルマシア)

(睡眠剤)

25.ハルシオン(トリアゾラム、ファルマシア)

TIP1991年11月号、『薬のチェックは命のチェック』No4、向精神薬治療ガイドライン

(抗生物質) (『薬のチェックは命のチェック』N05,N06参照)

26.ケフラール(セファクロル、塩野義)(TIP1988年7,8月号)

27.パンスポリン(セフォチアム、武田)(TIP1998年10月号)

(補液剤、TPN用剤)(TIP1997年7月号)

28.トリパレン、アミノトリパ(キシリトール、フルクトース配合TPN用剤、大塚)

29.キリット注(キシリトール補液、大塚)

30.トリフリード(フルクトース補液、大塚)

(喘息用薬剤:抗アレルギー剤)

31.ブロ二カ(セラトロダスト、武田)

TIP1997年7/8月号、呼吸器疾患治療ガイドライン

32.ダン・リッチ(PPA含有鼻閉改善剤、住友製薬)

  TIP2000年11月号、『薬のチェックは命のチェック』No1(2001.1.)

(ワクチン)

33.インフルエンザHAワクチン

(インフルエンザHAワクチン、化血研-藤沢など)
 TIP1999年5月号、『薬のチェックは命のチェック』No1(2001.1.)

(抗ヒスタミン剤)

34.セルテクト(TIP1993年10月号、呼吸器疾患治療ガイドライン)

(抗血小板剤)

35.パナルジン (チクロピジン、第一)

   TIP2002年8/9月号

(抗潰瘍剤)

36.プロマック顆粒(ポラプレジンク、ゼリア新薬)

TIP1996年10月号、TIP1998年4月号、『薬のチェックは命のチェック』No8(2002.10)

(抗潰瘍剤/抗うつ剤)

37.ドグマチール(スルピリド、藤沢)


【デビルピル特別賞】

1.動脈硬化学会の高脂血症治療ガイドライン

『薬のチェックは命のチェック』 No2(2001.4)

2.高血圧学会の2000年ガイドライン

『薬のチェックは命のチェック』 No3(2001.7)

 上記の2つのガイドラインは、薬剤ではないが、多数の害を及ぼす可能性が極めて高いため、「デビルピル特別賞」の候補としている。