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書評コーナー

季刊誌56号より

子どもを病気にする親、健康にする親 世界に満ちる毒から子どもを守れ

子どもを病気にする親、健康にする親

■内海 聡 著/マキノ出版
 ■ISBN-10: 4837672078
 ■ISBN-13: 978-4837672074
 ■13 x 19cm、214頁、価格1300 円(税別)


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ネットでちょっと検索すれば、著者への批判はいくらでも見つかる。しかし「子どもにワクチンを投与するな」「子どもに汚い油を摂らせるな」 といった内容は、さほどセンセーショナルではない。むしろ直球でまっとうだと思うが、何しろ攻撃的なのだ。 世の親が、良かれと思って子どもにしてきたことを「毒親」の所業と、とことんやっつける。喧嘩上等!著者にとって、それが目的なのだろう。 すべての人に…とまで望めなくとも、せめて未来ある子どもを持つ親たちに、自分自身で考え、経済最優先の社会構造と戦うリングに上がって来てほしい。 それが著者の切なる願いなのだと思う。

インフルエンザ用剤、ワクチン、歯磨きなどに使われるフッ素…これらは子どもを守り、育てるために本当によいのか疑い、調べ、 取捨選択すること。子どものため、は嘘ではないか、親や社会の都合のためではないか、もう一度考えてみること。この本では、 「毒」がなぜ毒なのかを裏付けする科学的データなどは割愛されているが、検索のネタになるさまざまな用語や事象が書かれている。 内容をただ鵜呑みにしたり、反発したりするに留めず、自分で考え始めるための端緒として、活用されたい。(む)