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書評コーナー

季刊誌45号より

低線量:内部被曝の危険性 その医学的根拠

低線量:内部被曝の危険性 その医学的根拠

■医療問題研究会編/耕文社
 ■ISBN-10: 4863770189
 ■ISBN-13: 978-4863770188
 ■15cm x 21cm 119頁 価格1000円(税別)


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福島第一原発事故は放射能による重大な環境汚染を引き起こしました。これから長期にわたって放射能による健康障害を心配しながら 生きていかねばなりません。米国の核実験が行われた地域に住む人たち、あるいはチェルノブイリ原発の近隣住民の間で過去に重大な 健康障害が起こっているからです。

とりわけ、放射能に汚染された食物を食べ続けるような形の低線量放射能による持続的な内部被曝はさまざまなガンや白血病、 心臓障害などを引き起こす可能性があります。しかし、原発を推進する人たちは、原発安全神話が崩れた今、「低線量被曝は安全」と 放射能安全神話を撒き散らしています。こうした言説を信じているのは危険です。

今、低線量内部被曝について知っておくことは、自分や家族の命を守るために必須のことと、僕は思います。 この本は低線量・内部被曝について、海外での研究や論文を検討した上で、私たちにとって本当に必要な知識を与えてくれます。 放射能についての基礎知識も得られます。高い内容をわかりやすく書いていますから、多くの人に読んでもらえることを願います。(山田真、小児科医)