医薬ビジランスセンター(NPOJIP)へようこそ

No.25 特集 高血圧治療は薬にたよるな! 2007年1月 発行

季刊誌第25号 下げすぎはもっとこわい

2006年10月21日と22日の2日間、大阪市北区の関西大学天六キャンパスで第5回医薬ビジランスセミナーを開催しました。 テーマは「科学的根拠に基づいたインフォームド・コンセントのために―薬づくり・情報づくり・病人づくりを知ろう!」です。
 基調講演で、議論の前提として、「病気」とは何か、「健康」とは何かを考えるために必要な大切なことについて触れました。 そして初日の午後は、フランスから招いたクリストフ・コップ医師から、「WHOよ、おまえもか!」ともいうべき、おどろくべき事実が紹介され、 多くの聴衆がたいへんなショックを受け、まさに「目からうろこ」でした。
 その後も、日本の各ガイドラインへの批判やインフォームドコンセントのあり方、メタボリック・シンドロームなど、 盛りだくさんの内容が続きました。
 今号では、それらの中から血圧に関することを報告します。


もくじ

 特集
 ■ガイドライン薬害は、個々の薬害よりはるかに大規模
 ■65歳以上は140/90未満に下げるべきというエビデンスはどこにあるのか
 ■高血圧ガイドラインは病人づくりの典型

 ■第5回医薬ビジランスセミナー参加者の声
 ■第5回医薬ビジランスセミナー事務報告
 ■特別資料:クリストフ・コップ氏の講演

  新連載
 ■身近な薬の副作用 (第1回)
   咳止め薬プラコデシロップで重症の便秘

  提言
 ■NPOJIPの提言
  医薬ビジランスセンター設立10年に寄せて

  連載
 ■映画のなかのクスリ(18) アドレナリン
 ■リレーエッセイ  「再び多重薬害について」
 ■みんなのやさしい生命倫理 25
   EBMの生命倫理(4)
 ■市民の視点 事故を隠し続ける産科医会
 ■海外の情報
 ■行ってきました(1)薬害エイズ裁判和解10周年記念企画
           (2)国際高血圧学会(ISH)2006
 ■コーヒー無礼区


  トピック
 ■「タミフル脳症」は薬害だ!

  質問箱
 ■1 コレステロール値310でも大丈夫?
 ■2 中性脂肪150以上が長生きは本当?

 ■読者の声
    ・骨粗しょう症の特集が待ち遠しい
    ・外来勤務の迷える看護師です
    ・患者側にも問題があるのでは? など

 ■書評
   ・『怖くて飲めない! 薬を売るために病気はつくられる』
   ・『二十一世紀に生きる君たちへ』
   ・『抗うつ薬の時代―うつ病治療薬の光と影』
   ・『抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟』

 ■読者モニター募集

 ■講演案内

 ■用語の解説
  ・長期ランダム化比較試験 ・プラセボ ・境界値 ・疫学 ・ランダム化(無作為)比較試験 ・予後 ・コホート研究  ・症例対照研究 ・代理エンドポイント ・門前薬局 ・医薬品医療機器総合機構

 ■編集後記

新連載 身近な薬の副作用 より


咳止め薬プラコデシロップで重症の便秘

新連載にあたって

本誌の題名は「薬のチェックは命のチェック」です。 薬によっては、命を失うあるいは重い障害が残ってしまうことさえあるからです。 しかし、それほどではなくても、日常のなにげない薬が原因で副作用を起こしているのに、 医者も薬剤師も気づいてくれない、その症状に対する別の薬を出されてしまう、ということがあります。 このコーナーでは、医師の処方だけでなく、ドラッグストアなどでも簡単に手に入るような「ごく普通の薬」の副作用をご紹介します。
(以下、引用省略)

詳しくは本誌で。